2018/07/20.Fri

【邦画日本語字幕付き上映】 未来のミライ

7月20日公開 上映時間 98分

日本語字幕付き上映
シネマサンシャイン衣山
8/19(日)~8/22(水)
(上映時間は、直近ので確認か劇場へ問い合わせ)

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tel:089-911-0066
fax:089-911-0080

 「バケモノの子」「おおかみこどもの雨と雪」の細田守監督が手がけるオリジナルの長編劇場用アニメーション。

 甘えん坊の4歳の男児くんちゃんと、未来からやってきた成長した妹ミライの2人が繰り広げる不思議な冒険を通して、さまざまな家族の愛のかたちを描く。とある都会の片隅。

 小さな庭に小さな木の生えた、小さな家に暮らす4歳のくんちゃんは、生まれたばかりの妹に両親の愛情を奪われ、戸惑いの日々を過ごしていた。そんな彼の前にある時、学生の姿をした少女が現れる。彼女は、未来からやってきた妹ミライだった。

 ミライに導かれ、時を越えた冒険に出たくんちゃんは、かつて王子だったという謎の男や幼い頃の母、青年時代の曽祖父など、不思議な出会いを果たしていく。

 これがアニメ声優初挑戦の上白石萌歌がくんちゃん、細田作品は3度目となる黒木華がミライの声を担当。両親役に星野源、麻生久美子、祖父母役に宮崎美子、役所広司(映画.com)。

未来

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2018/07/13.Fri

【邦画日本語字幕付き上映】 劇場版ポケットモンスター みんなの物語

7月13日公開 上映時間 100分

日本語字幕付き上映
シネマサンシャイン衣山
8/5(日)~8/8(水)
(上映時間は、直近のシネマサンシャイン衣山上映スケジュールで確認か劇場へ問い合わせ)
Tel:089-911-0066
fax:089-911-0080

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ポケ
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 人気アニメ「ポケットモンスター」シリーズの劇場版第21作。前年公開の「劇場版ポケットモンスター キミにきめた!」から始まった、サトシとピカチュウの新しい冒険を描き、今作には伝説のポケモン「ルギア」が登場。

 1年に一度の祭りでルギアから恵みの風がもたらされる街フウラシティを舞台に、新しい仲間たちとの物語が紡がれる。1年に一度の風祭りの最終日に、ルギアからの恵みの風がもらえるというフラウシティ。偶然、祭りに参加していたサトシとピカチュウは、リサ、カガチ、トリト、ヒスイ、ラルゴという5人の仲間と出会う。

 それぞれが悩みを抱え、パートナーのポケモンと一歩を踏み出せずにいる5人との出会いが、運命の歯車を回し始める。

 芦田愛菜、川栄李奈、濱田岳、大倉孝二、野沢雅子のほか、シリーズおなじみの中川翔子、山寺宏一がゲスト出演する(映画.com)。




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2018/07/10.Tue

虹色デイズ 日本語字幕付き上映

7月6日公開 上映時間109分

日本語字幕上映スケジュール
シネマサンシャイン衣山
7/16(月・祝)7/17(火) (10:10の回)

tel;089-911-0066
fax;089-911-0080

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 本作品は『UDCast』方式に対応したバリアフリー音声ガイド、バリアフリー日本語字幕が付いている。
 字幕表示用のメガネ機器に『UDCast』アプリをダウンロードし、専用マイクをつけて持ちこめば、全ての上映劇場、上映回で利用できる。


 集英社「別冊マーガレット」に連載された水野美波原作の人気少女コミックを実写映画化し、性格も趣味もバラバラなイケメン男子高校生4人組の友情と恋を描いた青春ドラマ。

 ピュアで元気な愛されキャラのなっちゃん、チャラくて女好きなまっつん、物静かで超マイペースな秀才つよぽん、いつも笑顔だけど実はドSな恵ちゃんは、いつも一緒につるんでいる親友同士。

 4人はにぎやかで楽しい高校生活を送っていたが、恋に奥手ななっちゃんが同級生の杏奈に片思いしたことから、彼らの日常に変化が起こりはじめる。
 
人気グループ「GENERATIONS from EXILE TRIBE」の佐野玲於がなっちゃん役、「きょうのキラ君」の中川大志がまっつん役、「散歩する惑星」の高杉真宙がつよぽん役、「キセキ あの日のソビト」の横浜流星が恵ちゃん役をそれぞれ演じる。「荒川アンダー ザ ブリッジ THE MOVIE」の飯塚健が監督を務め、「君に届け」の根津理香とともに脚本も担当(映画.com)。

虹色

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虹色デイズ;つよぽんの部屋公開 高杉真宙も大興奮「この部屋に住みたい!」(2018年7月4日配信『毎日新聞』)

 映画「虹色デイズ」(飯塚健監督、6日公開)に登場する、俳優の高杉真宙さん演じるオタクでマイペースな男子高校生・つよぽんの部屋のセットが、公開された。つよぽんの部屋は、実際にある築100年以上の日本家屋を借りて撮影。マンガやキャラクターグッズでぎっしり埋め尽くされ、役同様にマンガやアニメが好きだという高杉さんは、「この部屋に住みたい!」と大興奮だったという。

 つよぽんの部屋をよく見ると、部屋のいたるところに細田守監督の「時をかける少女」や「サマーウォーズ」のポスターが張られていて、つよぽんが細田監督作品のファンだということが判明。また、庵野秀明さんが監督を務めた「新世紀エヴァンゲリオン」のフィギュアが置かれているなど、探せば探すほど“新たな発見”が見つかる部屋になっているという。

虹色2
映画「虹色デイズ」に登場する、高杉真宙さん演じる男子高校生・つよぽんの部屋セット

 「虹色デイズ」は、少女マンガ誌「別冊マーガレット」(集英社)で連載された水野美波さんのマンガが原作で、ダンス&ボーカルグループ「GENERATIONS from EXILE TRIBE」の佐野玲於さん、俳優の中川大志さん、高杉さん、横浜流星さんが演じるイケメン男子高校生4人の友情と恋を描く青春物語。なっちゃん(佐野さん)、まっつん(中川さん)、つよぽん、恵ちゃん(横浜さん)の4人は性格も趣味もまったく違うのに、いつも一緒にいる仲良し男子高校生。“バカでお騒がせ”な楽しい毎日を過ごしていたが、恋に奥手ななっちゃんが、同級生に片思いをしたことで、4人の日常に変化が起こる……というストーリー。




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2018/06/24.Sun

焼肉ドラゴン 

6月22日公開 上映時間 126分

日本語字幕上映
TOHOシネマズ 高知(高知市秦南町 イオンモール高知3F)
7/8(日)~7/9(月)
Tel:050-6868-5029

TOHOシネマズ 緑井(広島市安佐南区 フジグラン緑井3F)
7/8(日)~7/9(月)
Tel;050-6868-5030

 「血と骨」など映画の脚本家としても活躍する劇作家・演出家の鄭義信が長編映画初メガホンをとり、自身の人気戯曲「焼肉ドラゴン」を映画化。

 高度経済成長と大阪万博に沸く1970年代。関西のとある地方都市で小さな焼肉店「焼肉ドラゴン」を営む夫婦・龍吉と英順は、静花、梨花、美花の3姉妹と長男・時生の6人暮らし。

 龍吉は戦争で故郷と左腕を奪われながらも常に明るく前向きに生きており、店内は静花の幼なじみの哲男ら常連客たちでいつも賑わっていた。

 強い絆で結ばれた彼らだったが、やがて時代の波が押し寄せ……。

 店主夫婦を「隻眼の虎」のキム・サンホと「母なる証明」のイ・ジョンウン、3姉妹を真木よう子、井上真央、桜庭ななみ、長女の幼なじみ・哲男を大泉洋がそれぞれ演じる(映画.com)。

焼肉

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公開中の映画「焼肉ドラゴン」は、伊丹空港そばに…(2018年7月17日配信『沖縄タイムス』-「大弦小弦」)

 公開中の映画「焼肉ドラゴン」(鄭義信(チョンウィシン)監督)は、伊丹空港そばにあった在日コリアン集落で焼き肉屋を営む家族の物語。1970年前後の高度成長のあおりを全て受けながら、懸命に生きる人間模様に泣き笑いした

▼寡黙な父と騒々しい母を演じるのは韓国の名優。2人の人生には日本の植民地支配、済州島「4・3事件」などの苦難が絡む。だが「たとえ昨日がどんなでも、明日はきっとええ日になる」を口癖に前を向く

▼日弁連が2016年、朝鮮学校への補助金停止に反対する声明を出して以降、全国で弁護士への懲戒請求が続出している。昨年は例年の数十倍の約13万件。文面は似通っており、あるブログの呼び掛けに応じた人々がやったとみられる

▼東京弁護士会所属で懲戒請求された18人中、役員を除く8人が在日コリアン。うち2人が12日、「『在日』との理由だけで懲戒請求したのは人種差別」として損害賠償訴訟を起こした

▼訴えた金竜介弁護士は「匿名によるネット上の差別も問題だが、請求者は自宅の住所と名前を明記して郵送している。タガが外れ、堂々と人種差別するようになっている」と危機感を示す

▼事態を放置すれば、差別と憎しみがさらにまん延してしまう。劇中の言葉「明日はきっとええ日になる」は、どんな社会を望むのかを一人一人に投げ掛けている。



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2018/06/23.Sat

万引き家族【邦画日本語字幕付き上映】 

第71回 カンヌ国際映画祭(2018)最優秀作品のパルムドール受賞

 6月8日に全国329館(334スクリーン)で封切られ、13日時点での興行収入は約12億円、14日時点の観客動員は約100万人を記録。2018年公開の実写邦画では最速で10億円の大台を突破。

  6月21日現在で興行収入21億7千万円に達した。福山雅治というスターが主演し、是枝映画で最高の32億円を上げた2013年の「そして父になる」を上回るハイペースで、観客の年齢層は10代から80代まで幅広い。

6月8日公開 上映時間  120分

日本語字幕付上映
シネマサンシャインエミフルMASAK
6/24(日)~26(火)(18:20の回)

tel;089-984-2211
fax;089-984-2666

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 「三度目の殺人」「海街diary」の是枝裕和監督が、家族ぐるみで軽犯罪を重ねる一家の姿を通して、人と人とのつながりを描いたヒューマンドラマ。
 
2018年・第71回カンヌ国際映画祭のコンペティション部門に出品され、日本映画としては1997年の「うなぎ」以来21年ぶりとなる、最高賞のパルムドールを受賞した。

 東京の下町。高層マンションの谷間に取り残されたように建つ古い平屋に、家主である初枝の年金を目当てに、治と信代の夫婦、息子の祥太、信代の妹の亜紀が暮らしていた。

 彼らは初枝の年金では足りない生活費を万引きで稼ぐという、社会の底辺にいるような一家だったが、いつも笑いが絶えない日々を送っている。そんなある冬の日、近所の団地の廊下で震えていた幼い女の子を見かねた治が家に連れ帰り、信代が娘として育てることに。

 そして、ある事件をきっかけに仲の良かった家族はバラバラになっていき、それぞれが抱える秘密や願いが明らかになっていく。

 息子とともに万引きを繰り返す父親・治にリリー・フランキー、初枝役に樹木希林と是枝組常連のキャストに加え、信江役の安藤サクラ、信江の妹・亜紀役の松岡茉優(まゆ)らが是枝作品に初参加した(映画.com)。

万引き

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動画再生時間1分48秒


動画再生時間 30分

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林文科相
カンヌ最高賞で祝意を 是枝監督は辞退表明(2018年6月8日配信『毎日新聞』)


 フランスで先月開かれた第71回カンヌ国際映画祭で、メガホンを取った「万引き家族」が最高賞「パルムドール」を受賞した是枝裕和監督に対し、林芳正文部科学相が文科省に招いて祝意を伝える考えを示したところ、是枝監督が自身のホームページ(HP)に「公権力とは潔く距離を保つ」と記して辞退を表明した。

 林氏は7日の参院文教科学委員会で、立憲民主党の神本美恵子氏から「政府は是枝監督を祝福しないのか」と質問され、「パルムドールを受賞したことは誠に喜ばしく誇らしい。(文科省に)来てもらえるか分からないが、是枝監督への呼びかけを私からしたい」と述べた。今回の受賞を巡っては、仏紙「フィガロ」が安倍晋三首相から祝意が伝えられないことを「是枝監督が政治を批判してきたからだ」と報じていた。

 答弁を受け、是枝監督は同日、HPに「『祝意』に関して」と題した文章を掲載。今回の受賞を顕彰したいという自治体などからの申し出を全て断っていると明かした上で「映画がかつて『国益』や『国策』と一体化し、大きな不幸を招いた過去の反省に立つならば、公権力とは潔く距離を保つというのが正しい振る舞いなのではないか」とつづった。

 映画がかつて、「国益」や「国策」と一体化し、大きな不幸を招いた過去の反省に立つならば、大げさなようですがこのような「平時」においても公権力(それが保守でもリベラルでも)とは潔く距離を保つというのが正しい振る舞いなのではないかと考えています。決して波風を立てたいわけではないので「断った」などとはあえて口にしないでおりましたが、なかなかこの話題が収束しないようなので、本日ここに公にすることにいたします。なので、このことを巡る左右両派!のバトルは終わりにして頂きたい。映画そのものについての賛否は是非継続して下さい。『万引き家族』明日公開です。「小さな物語」です。

MESSAGE 『祝意』に関して 2018年6月7日➡ここをクリック(タップ)

「万引き家族」と日本社会(2018年6月15日配信『佐賀新聞』-「有明抄」)

 大きな夢を拓(ひら)く―という願いが込められたのか「拓夢(たくむ)」という名の坊やが、わずか三つで死んだ。以前、京都・長岡京市であった虐待事件の時、小欄で「拓夢ちゃんは夢を拓くどころか親の手で命を奪われた」と書いた

◆先日、「もうおねがい ゆるして ゆるしてください」とノートに書き残し、親に許しを乞い続けた東京・目黒の結愛(ゆあ)ちゃん(5)は“愛を結ぶ”ことなく、しつけといっては殴られ、食事も満足に与えられず、やせ細ったまま死んでしまった。何ということか、言葉もない

◆いたいけな幼子への虐待ほどむごいものはないが、公開中の映画「万引き家族」は今、日本の社会に横たわるこんな“哀(かな〉しい問題”がいっぱい詰め込まれている。カンヌ国際映画祭最高賞パルムドールを獲得した是枝裕和監督の作品

◆映画のテーマ性について、監督自身がインタビューで「全部、作品の中に込めたから、見る側がいろんなところを拾ってくれる作品になったと思う」と語っている通り、息苦しいほど重たいけど重要な、誰もが無関心ではいけない問題について問いかけている

◆子どもに万引させる親、虐待や無戸籍の子ども、年金の不正受給…。どうしてこうも“哀しい問題”が後を絶たないのか、断罪ばかりでは解決しない。映画から何が大事か、必要か、拾ってもらいたい。

広辞苑第7版によると、万引とは「買い物をするふりをして…(2018年6月15日配信『沖縄タイムス』-「大弦小弦」)

 広辞苑第7版によると、万引とは「買い物をするふりをして店頭の商品をかすめとること」。映画の題名は単に行為を指すのでなく、家族の「ふりをして」懸命に生きる人々の記録と深読みもできる

▼カンヌ国際映画祭で最高賞パルムドールを受賞した是枝裕和監督の「万引き家族」は、祖母のわずかな年金と日用品の万引で生活する家族の物語。失業や児童虐待、年金の不正受給など、暮らし向きに世相がにじむ

▼声高な告発でなく、淡々と細部の描写を積み重ねる。決して「清貧」でなく、駄目な部分も多いリアルな人間像を描く。善悪とは何か。家族とは何か。一方的に断罪するだけでいいのか。観客の想像力に委ねるラストが重く問い掛けてくる

▼国際的に活躍した日本人に直接電話するなどの祝福を好む安倍晋三首相が今回、映画界最高の栄誉に賛辞を贈らなかった。「クールジャパン」と対極の国の暗部を描く作品が、政権にとって面白くないことは容易に想像がつく

▼東京・目黒区で両親から虐待を受けていたとされる5歳の女児が「もうおねがい ゆるして」と記して亡くなった。映画の少女の姿と重なり、何もできなかったことに、もどかしさを感じた大人は多いのではないか

▼親の罪を問うだけでは事件はなくならない。背景や裏側を考え続けていく必要がある。

万引き家族(2018年6月12日配信『長崎新聞』-「水や空」)

 第71回カンヌ国際映画祭で最高賞に輝いた「万引き家族」。序盤のシーンで、主人公の親子は虐待されているらしい女児を拾って家に連れてくる

▲女児は家族の中で、食事を与えられ、服を与えられて、自然にその一員になっていく。生気を取り戻していく女児を見ながら、観客の中には、親に虐待され「ゆるして」という悲痛なメモを残して亡くなった5歳の船戸結愛(ゆあ)ちゃんの事件を思い出した人もいるだろう

▲虐待された子は、優しく受け入れてもらえる居場所さえあれば、例え血や戸籍がつながっていなくても救われるのではないか。そう考えたくなる。だがこれはそんな単純な話ではない

▲映画の中で女児の居場所となったのは、弱者同士が肩を寄せ合いながら悪びれず万引を繰り返す家族。是枝裕和監督は、その居心地の良さと同時にほころびも描き出す。そうして家族の絆とは何かを問い掛ける

▲是枝監督がこの作品を着想したきっかけは、死亡した親の年金を不正受給していた家族へのバッシングだという。一方、東日本大震災以降、家族の絆がしばしば強調されることに違和感を覚えていたとも

▲彼らを犯罪でつながる家族にしたものは何か。鑑賞後にほの見えてくるのは社会のひずみだ。それは結愛ちゃんを虐待死に追い込んだ現実とつながっている


(2018年6月8日配信『熊本日日新聞』-「新生面」)

 「もうおねがい ゆるして ゆるしてください」という5歳の子どもがつづった文字に胸がふさがれる。東京都目黒区の船戸結愛[ゆあ]ちゃんは、目覚まし時計をかけて毎朝4時ごろに自分で起き、大学ノートに平仮名を書く練習をさせられていたという

▼父親は結愛ちゃんが太っているとして毎朝体重を量らせ、食事を制限していた。3月に死亡した時の体重は12・2キロ。冬はベランダに出され、足の裏に霜焼けの痕が残っていたという

▼警視庁はおととい両親を保護責任者遺棄致死の疑いで逮捕した。児童相談所や警察は結愛ちゃんを一時保護したり、父親を書類送検したりしていたが、結果的に幼い命を守ることができなかった。これまでにも何度か繰り返されてきた失敗である

▼今日から全国公開される是枝裕和監督の「万引き家族」の試写を見た。映画の最初、虐待を受けた幼い少女が団地のベランダで寒さに震えている。その少女を黙って家に連れ帰るところから、この家族の物語が始まる。児童虐待をメインテーマとしたわけではないが、それもこの映画の重要な要素だった

▼家庭の問題は外に出にくいと言われる。親による児童虐待は、なおさら外部から見えにくい。是枝監督の映画は、その見えないものを可視化した作品でもある。カンヌ国際映画祭でパルムドールを受賞して、さらに注目度が高まっている

▼映画の少女は作中ほとんど黙してしゃべらない。虐待される子どもたちの無言の瞳に注意深く目を凝らすこと。大人たちの役目である。

(2018年6月7日配信『秋田魁新報』-「北斗星」)

映画を見終わった年配の女性2人の会話が聞こえてきた。首をひねりながら「何がいいのかしら」「なんであんな作品に賞をあげたのかな」。意外にも随分と辛口だった

▼映画は今年のカンヌ映画祭で最高賞に輝いた「万引き家族」。あす8日の全国公開を前に秋田市の映画館で先行上映を見た。タイトルは衝撃的だが人間への優しいまなざしが感じられ、当方は心を揺さぶられた

▼テレビドキュメンタリー出身の是枝裕和監督の作品には現実の出来事が色濃く反映されているものが多い。今作は年金不正受給事件に着想を得た。祖母の年金を頼りに暮らし、日用品を得るため万引にも手を染める一家の物語だ

▼カンヌでは、社会から排除され取り残された人たちに光を当てた作品と高く評価された。育児放棄がテーマの「誰も知らない」や子どもの取り違えを扱った「そして父になる」など過去の是枝作品も今作同様、家族とは、親子とは何かを問い掛ける。いずれも子どもたちが大きな存在感を示している

▼「まだ社会の一員になりきっていない子どもの目を通して、僕たちが暮らすこの社会を批評することができるのです」。是枝監督は著書「映画を撮りながら考えたこと」(ミシマ社)にそうつづっている

▼冒頭の女性2人は、無軌道な一家の生活をありのまま見せる描き方に違和感を覚えたのかもしれない。確かに見終わって心が晴れ晴れとはしない。だが、現代日本の現実を突き付けていることは間違いない。



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2018/06/23.Sat

空飛ぶタイヤ 【邦画日本語字幕付き上映】 


6月15日 公開 上映時間 120分

シネマサンシャイン衣山
6/24(日)~6/25(月)(10:40の回)
 
Tel;089-911-0066
fax;089-911-0080

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 本作品は『UDCast』方式に対応したバリアフリー音声ガイド、バリアフリー日本語字幕が付いている。
 字幕表示用のメガネ機器に『UDCast』アプリをダウンロードし、専用マイクをつけて持ちこめば、全ての上映劇場、上映回で利用できる。
 イオンシネマ シアタス調布、川崎チネチッタでは、期間限定で、字幕表示用のメガネ機器の貸し出しも実施。事前の予約が必要なため、貸し出し方法の詳細は劇場名をクリック頂き確認のこと。




 テレビドラマ化もされた池井戸潤の同名ベストセラー小説を、長瀬智也主演で新たに映画化。

 ある日トラックの事故により、1人の主婦が亡くなった。事故を起こした運送会社社長、赤松徳郎が警察から聞かされたのは、走行中のトラックからタイヤが突然外れたという耳を疑う事実だった。整備不良を疑われ、世間からもバッシングを受ける中、トラックの構造自体の欠陥に気づいた赤松は、製造元であるホープ自動車に再調査を要求する。

 しかし、なかなか調査が進展を見せないことに苛立った赤松は、自ら調査を開始。そこで赤松は大企業によるリコール隠しの現実を知ることとなる。

 長瀬が主人公の赤松役を演じる。監督は「超高速!参勤交代」シリーズの本木克英(映画.com)。

空飛ぶ

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不正の裏に(2018年6月16日配信『愛媛新聞』-「地軸」)

 事故を起こした大きなタイヤの直径は1㍍あった。10年以上前、南予の国道で大型トレーラーの後輪が走行中に外れ、自転車に乗っていた高校生に衝突し、けがを負わせた

▲タイヤを間近に見て、ぶつかったら、ひとたまりもないと恐ろしくなったのを覚えている。この事故の前に横浜市で同じように大型車のタイヤが母子3人を直撃し、母親が死亡する事故が全国ニュースになっていた

▲池井戸潤さんの小説「空飛ぶタイヤ」は、横浜市の事故や大手自動車メーカーのリコール隠しを題材に、運送会社社長が無実を証明するため巨大企業と闘う姿を描いている。映画化され公開中だ

▲個性ある人物たちの群像劇に引き込まれる。経営危機と事故の原因解明という難題に立ち向かう愚直な2代目社長を、穏やかに支える古参の専務がいい。金髪にピアスといった風貌の整備士が、実は堅実な仕事ぶりで頼もしい

▲今も自動車大手の不祥事が絶えない。長年にわたる無資格検査、燃費や排ガスのデータ改ざんが次々と明らかになっている。小説で隠蔽(いんぺい)の中心となった企業幹部が頭に浮かぶ。権力闘争に明け暮れ、事故のことは歯牙にもかけない。似たような人が現実にいる気がしてしまう

▲自社製品が道路を安全に走るのを願い、欠陥が理由で凶器となることがないよう誓い仕事をする。そういう当たり前のモラルのない人が、もしかしたら、いるのだろうか。不正を見ていて思う。

キャプチャ

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2018/06/23.Sat

羊と鋼の森【邦画日本語字幕付き上映】 

6月8日公開 上映時間 134分

日本語字幕付き上映
シネマサンシャイン衣山
6/24(日)~6/27(水)(10:30) 

Tel; 089-911-0066
fax:089-911-0080

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 ピアノ調律師の青年の成長を描き、2016年・第13回本屋大賞を受賞した宮下奈都の小説を、山崎賢人の主演で映画化。

 将来の夢もなく生きていた外村は、高校でピアノ調律師の板鳥と出会い、板鳥の調律したピアノの音色に魅せられ、その日から自身も調律の世界を目指すことを決意。

 専門学校を出て新米調律師として働くようになった外村は、調律師の先輩・柳やピアニストの高校生姉妹・和音と由仁ら、調律を通して知り合う人々とのかかわりによって、調律師として、そしてひとりの人間として成長していく。

 山崎が主人公・外村に扮し、外村が調律の世界に足を踏み入れるきっかけとなった板鳥を名優・三浦友和が演じる。また、実の姉妹である上白石萌音と上白石萌歌が姉妹の和音と由仁をそれぞれ演じ、初共演した。監督は「orange オレンジ」でも山崎とタッグを組んだ橋本光二郎(映画.com)。

羊i

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2018/06/17.Sun

恋は雨上がりのように【邦画日本語字幕付き上映】 

5月25日 公開 上映時間 111分

日本語字幕付き上映
シネマサンシャイン衣山
6/17(日)~6/20(水)(10:30の回)

tel089-911-0066
fax:089-911-0080

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 冴えないファミレス店長に片思いした女子高生の恋の行方を描き、テレビアニメ化もされた眉月じゅん原作の同名コミックを、「渇き。」の小松菜奈と「アイアムアヒーロー」の大泉洋共演で実写映画化。

 怪我で陸上の夢を絶たれた高校2年生の橘あきらは、偶然入ったファミレスの店長・近藤正己の優しさに触れたことをきっかけに、その店でアルバイトをはじめる。

 45歳の近藤はあきらより28歳も年上で子持ちのバツイチだったが、あきらは密かに近藤への恋心を募らせていく。ついに思いを抑えきれなくなったあきらは告白するが、近藤は彼女の真っ直ぐな気持ちを受け止めることができず……。

 「帝一の國」「世界から猫が消えたなら」の永井聡が監督を務める。

キャプチャ

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2018/06/11.Mon

終わった人【邦画日本語字幕付き上映】 

6月9日公開 上映時間 125分

日本語字幕付上映
広島バルト11(イオンモール広島府中)
6/23(土)~24(日)
tel; 082-561-0600
FAX 082-561-0605

 大河ドラマ「毛利元就」、NHK連続テレビ小説「ひらり」「私の青空」など、数々ヒット作を手がけた脚本家・内館牧子による同名小説を、舘ひろしと黒木瞳の主演、「リング」の中田秀夫監督のメガホンにより映画化したハートフルコメディ。

 大手銀行の出世コースから子会社に出向し、そのまま定年を迎えた田代壮介。世間からは「終わった人」と思われ、仕事一筋の人生を歩んできた壮介は途方に暮れる。

 美容師の妻・千草は、かつての輝きを失った夫と向き合えずにいた。

 壮介は「どんな仕事でもいいから働きたい」と再就職先を探すが、これといった特技もない定年後の男に職など簡単に見つかるはずがなく、妻や娘から「恋でもしたら」などとけしかけられたところで、気になる女性がいてもそう思い通りになるものでもない。

 しかし、すでに止まってしまったかに思えた壮介の運命が、ある人物との出会いから大きく動き出す。田代壮介役を舘が、妻の千草役を黒木がそれぞれ演じる。

おわった

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サラリーマン人生最後の日、同僚…(2018年6月30日配信『山陽新聞』-「滴一滴」)

 サラリーマン人生最後の日、同僚に見送られ、会社を去る主人公がつぶやく。「定年って生前葬だな」―。公開中の映画「終わった人」の冒頭シーンだ。浅口市出身の中田秀夫監督がメガホンを取った

▼暇をもてあまし、カルチャー教室に通ってみるが満たされない。家にいれば妻や娘にうっとうしがられる。やがて思わぬ事態が起きて主人公は…。原作は内館牧子さんのヒット小説である

▼このところ定年後の生き方をテーマにした本の出版が相次ぐ。お金や仕事、趣味、人付き合いなど、現役時代からどうするかを考えておくべきテーマは多い。読者層の中心はバブル世代だという。1980年代後半に大量採用された彼らも今や50代にさしかかった

▼ベストセラーになった「定年後」(中公新書)で、著者の楠木新・神戸松蔭女子学院大教授は「自分でコントロールしにくい会社生活はリハーサル。自ら裁量を発揮できる定年後からが本番」と言っている

▼会社を辞めた後の25年間に自由に使える時間は約8万時間になる、とも。考えてみればこれは定年までの40年間に働く時間よりも長い

▼中田監督は夫婦を軸に展開される自作について「定年を迎えてなお、より良き自分でありたいともがく男の話でもある」と語る。人生100年時代―。ますます長くなる定年後を生き生きと過ごしたい。

(2018年6月25日配信『茨城新聞』-「いばらぎ春秋」)

 元エリート社員の定年後を描いた映画、「終わった人」を観(み)た。原作は、脚本家の内館牧子さんが2015年に上梓した同名の小説である。本になる前、弊紙に連載小説として掲載されていたから、お読みになった方もおられよう

▼出世争いに敗れ、子会社で定年を迎えた主人公。「俺はまだ終わっていない」と、生きがいを求めてもがき続ける。舘ひろしさんがその姿をコミカルに演じている

▼「第二の人生」をどう生きるのか。50代にとっては近い将来の、60代にとっては現在進行形の問いと言っていい。書店をのぞくと、「定年」を扱った本が目に付く

▼平均寿命が男女とも80歳を超え、リタイア後の人生設計に関心が高まってきたからだろうか。「定年準備」の著者、楠木新さんは「定年準備のための行動六か条」の第一条に、「焦らず急ぐ」を挙げている

▼人生後半戦の生き方を見つけるには一定の時間が必要で、定年退職の前の「助走」がポイントになるという。人生には持ち時間の制約があり、「そのうちに」といった時間はない、とも

▼映画の中で、失意の主人公に故郷の友が掛ける言葉が印象的だ。「思い出と戦っても勝てっこない」。過去の栄光は忘れ、一から出直すのだと。終わってもまた始めればいい。

(2018年6月24日配信『南日本新聞』-「南風録」) 

  辛辣(しんらつ)なタイトルが胸にぐさっと突き刺さる。公開中の映画「終わった人」は、定年を機に世間から「終わった」という烙印(らくいん)を押された男性が主人公だ。

 夢なし、趣味なし、居場所なし。肩書や名刺を失った毎日がなんと空虚なことか。主人公は「定年って生前葬だな」とつぶやく。将来のわが身と重なり、暗い気持ちになる。

 日本は平均寿命が80歳を超え、4人に1人が65歳以上の超高齢化社会である。60歳で定年を迎えるとして残り20年以上ある。男性の問題だと捉えがちだが、定年まで働く女性も増えた今、社会全体の関心事といえる。

 25万部を超えるベストセラー「定年後」(中公新書)に終わらないためのヒントを見つけた。著者の楠木新さんは60歳から後期高齢者手前の74歳までを「黄金の15年」と呼び、自分らしい生き方を取り戻す機会だと説く。

 まず子どもの頃の夢や特技を掘り起こし、これまで培った能力を見直す。現役時代に新たな取り組みをスタートさせ、役に立てそうな場を探しておくことも大切だという。都市部に比べ、地方ではまだまだ“若者”扱いされる60代。活躍の場はありそうだ。

 楠木さんは定年後の目標を「いい顔で過ごすこと」とアドバイスする。定年を終わりではなく、始まりの準備を整えて迎えられるといい。いい顔をして、世間から「終わった人」などと言わせないぐらいの気概を持ちたい。



広報Y.T
日本語字幕付き上映の案内
2018/06/01.Fri

海を駆ける【邦画日本語字幕付き上映】 

5月26日公開 上映時間 107分

日本語字幕上映日
大阪 なんばパークスシネマ 他
6/2(土)~6/4(月)(時間の詳細は劇場へ要問合せ)
tel:050-6864-7125

 第69回カンヌ国際映画祭ある視点部門で審査員賞を受賞した「淵に立つ」の深田晃司監督が、ディーン・フジオカを主演にインドネシア、スマトラ島のバンダ・アチェでオールロケを敢行したオリジナル脚本によるファンタジー作品。

 インドネシア、バンダ・アチェの海岸で倒れている謎の男が発見される。片言の日本語やインドネシア語を話すその男は、海で発見されたことからインドネシア語で「海」を意味する「ラウ」と名づけられた。

 NPO法人で災害復興の仕事をしている貴子と息子のタカシ、親戚のサチコは、記憶喪失ではないかと診断されたラウをしばらく預かり、身元捜しを手伝うこととなる。ラウはいつもただ静かにほほ笑んでいるだけだったが、そんなラウの周辺ではさまざまな不可思議な現象が起こりはじめていた。

 フジオカが謎の男・ラウを演じ、貴子役を鶴田真由、タカシ役を太賀、サチコ役を阿部純子がそれぞれ演じる(映画.com)。

海

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