2017/11/20.Mon

少数派(2017年11月20日配信『北海道新聞』-「卓上四季」)

 1カ月単位で借りられる「マンスリーマンション」に短期間住んだことがある。テレビや冷蔵庫、洗濯機などが備え付けられ、簡単な調理用具もそろっていて、なかなか便利だった

▼ある日、「たまには自炊でも」とキッチンに立ち、包丁で食材を切ろうとしたのだが、ちっとも切れない。とんでもないなまくらなのかと思ったが、違った。原因は、右利き用の片刃の包丁を左手で持っていたことにあった

▼右利きが多数の中、多くの道具は右利きが使いやすいようにできている。道具ばかりではない。例えば食堂。定食を頼むとご飯が左側、汁物が右側に置かれる。左利きにはこれがどうも居心地が悪く、ご飯と汁物の位置を入れ替えることになる

▼まあ、この程度の不自由さは慣れればどうということはない。最近は左利き用の道具も豊富になった。それでもまだ、多数派仕様であるケースが少なくない

▼駅にホームドアがなく、目の不自由な人が転落する事故がなくならない。足腰が衰え、歩道橋の前で立ちすくむお年寄りも見かける。技術や費用の問題はあれ、建設時に多数派に含まれない人々への配慮があればと、つい考える

▼札幌市が2026年冬季五輪・パラリンピックの国内候補地に選ばれる見通しだ。開催が決まれば都市基盤整備も進むだろう。その際は多数派だけでなく、すべての人々にとっての使いやすさを考えてもらいたい。



ユニバーサル・デザイン

 ノースカロライナ州立大学のロン・メイスが提唱した概念で、「誰でも公平に利用できる」「使用方法が簡単にわかる」など7つの原則が知られている。

デザイン対象を障害者に限定していない点が、一般に言われる「バリアフリー」とは異なる。

1.どんな人でも公平に使えること(公平な利用)

2.使う上での柔軟性があること(利用における柔軟性)

3.使い方が簡単で自明であること(単純で直感的な利用)

4.必要な情報がすぐに分かること(認知できる情報)

5.うっかりミスを許容できること(失敗に対する寛大さ)

6.身体への過度な負担を必要としないこと(少ない身体的な努力)

7.アクセスや利用のための十分な大きさと空間が確保されていること(接近や利用のためのサイズと空間)




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2017/11/19.Sun

クローズアップ2017; A型事業所、相次ぐ大量解雇 障害者雇用、食い物 容易に補助金、参入急増(2017年11月19日配信『毎日新聞』)


 一般就労が難しい障害者が働く「就労継続支援A型事業所」で突然の大量解雇が相次いでいる。企業の参入が相次ぎ、事業所は6年間で5倍に急増したが、公的な補助金を目当てに開業し、障害者に適切な仕事を与えない悪質な事業所も増えているとみられる。専門家は国の制度設計の不備や自治体のチェック体制の甘さが背景にあると指摘している。

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2017/11/19.Sun

障害者が熟練の技競う 宇都宮でアビリンピック(2017年11月19日配信『東京新聞』-「栃木版」)

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フラワーアレンジメントでブーケ作りに取り組む参加者=宇都宮市で

 障害のある人が仕事の技術を競う第37回全国障害者技能競技大会(アビリンピック)は18日、本番となる競技が宇都宮市のマロニエプラザな3会場で行われた。全国から集まった約370人は、職場などで培った日頃の技を落ち着いて披露。応援に訪れた人たちは参加者の頑張りを静かに見守った。 

 競技は、パソコン操作や表計算などの事務作業と縫製、家具製作、製品パッキングなどの手作業を中心に計22種目。時間内に課題作品を仕上げる縫製では、参加者が時間を意識しながら手際良くミシンを使って正確に生地を縫った。すべて公開で、来場者は真剣な競技の様子に見入った。

 フラワーアレンジメントでは「花束」「ウエディングブーケ」「テーブル装飾」の3つの課題に取り組んだ。出場した七人は多くの花を組み合わせて一味違った華やかな作品に仕上げようと、それぞれに工夫を凝らしていた。

 見物に訪れた鹿沼市の主婦、設楽正枝さん(72)は「とても上手で感動する。頑張っているのが伝わってきた」と話した。

 アビリンピックならではの競技も。模擬的に設置された喫茶店でサービス技術を競う「喫茶サービス」では、40人の出場者が店員になり、注文を受けてコーヒーや紅茶を提供。審査員がチェックする中、他の参加者と協力しながら手際良く動いていた。

 競技は18日のみ。19日午前9時半から宇都宮市の県体育館で閉会式が行われ、結果発表がある。

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2017/11/19.Sun

えひめ女性財団主催;「えひめ男女共同参画フェスティバル」2017

実i施日  2017年12月9日(土曜日) 

  ○開会式 (10時30分~10時45分)

     愛媛県知事あいさつ
     主催者挨拶(公益財団法人えひめ女性財団理事長)  

  ○基調講演 (10時30分~12時)

       講 師   シンガーソングライター  イルカ さん

      テーマ   ふたりのイルカ物語  ~今、伝えたいこと~

         場 所   愛媛県男女共同参画センター/多目的ホール 

   ※基調講演に参加ご希望の方は、事前に申し込みが必要。先着順。
   
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2017/11/19.Sun

目が覚めると水の中にいるように…(2017年11月19日配信『毎日新聞』-「余禄」)

 目が覚めると水の中にいるように視界がぼやけた。三野田大翔(ひろと)さん(28)は3年前の朝を思い出す。妊娠中の妻と1歳の息子に囲まれ、ファッションショーや結婚式のモデルとしてばりばり働いていた

▲そんな時、難病で視力低下に襲われた。徐々に水は濁り、仕事を続けるのも難しい。妻が言った。「盲学校に行ってみたら」。「だって働かないかんやん」と返すと「今のあんた、かっこ悪くて見ておれんわ」「私が働いたら一緒やろ」と背中を押された

▲通い始めた香川県立盲学校理療科では、親指だけの腕立て伏せや難解な授業に戸惑った。だが、ボランティアで接した患者のひと言が変えた。「ありがとう、楽になったわ」。誰かの役に立てると実感できた。今も水の中だが、少しずつ明るい光がさすという

▲広島市であった全国盲学校弁論大会のひとこまだ。三野田さんら9人がそれぞれ思いを語り、NHK教育テレビが放送した。大会は「点字毎日」などの主催で86回を数える

▲視覚は失っても「心の目」で見る6番目の感覚を手に入れましたと話す56歳の女性。何もかも嫌になった女子高生は泣きながら胸の内を親にぶつけ、母に「上手に産んであげれんかったけん、ごめんね」と謝られ自らを取り戻した

▲彼らは人がまだ気づいていないこと、知らない世界を教えてくれる。大変さをわかってあげよう、支えようなんて、ちょっとおこがましい。21、22日の午後、2回に分けて再放送がある。多くの人に貴重な機会となるだろう。

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優勝した望月達哉さん(中央)、左;2位大橋実華さん/右;3位三野田大翔さん



優勝 静岡県立浜松視覚特別支援学校高等部専攻科理療科2年、望月達哉(28)
 望月さんは数年前、両親を相次いで亡くしたうえに借金を抱えて苦悩していたが、あるシンガー・ソングライターのライブに参加して雨をモチーフにした曲を聴いた。「心に雨を降らせているのは誰か分かっている」という歌詞に心を打たれ、「気持ちを沈めているのは自分。意志を強く持とう」と決意。心の中の雨を克服する過程を力強い語り口で表現した。

 他の入賞者は次の通り。(敬称略)
 <準優勝>兵庫県立視覚特別支援学校高等部普通科3年、大橋実華<3位>香川県立盲学校高等部専攻科理療科2年、三野田大翔<特別賞>東京都立久我山青光学園中学部2年、渡辺健<優秀賞>横浜市立盲特別支援学校高等部普通科2年、宮本悠衣▽福岡県立福岡高等視覚特別支援学校高等部本科保健理療科3年、桜井美紀▽愛媛県立松山盲学校高等部普通科2年、松浦佑美▽北海道札幌視覚支援学校高等部普通科3年、佐々木美紅▽岩手県立盛岡視覚支援学校高等部専攻科保健理療科2年、宇部千寿子



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2017/11/19.Sun

<林瑞絵の欧州だより>ナントで日本展 障害者の和太鼓 観客魅了(2017年11月17日配信『北国新聞』)

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長崎県雲仙市から、知的障害者によるプロの和太鼓チーム「瑞宝太鼓」も参加した

 大西洋岸に近いフランス屈指の文化都市ナント。10月19日から25日まで、障害者の芸術活動をテーマにした大規模なイベントが開催された。文化芸術国際交流事業「2017ジャパン X ナント プロジェクト」だ。日本のアール・ブリュット(正規の美術教育を受けていない作家の芸術作品)の展示や障害者の舞台芸術の発表、日本で開発された視覚・聴覚障害者のためのバリアフリー映画の上映、専門家が集まる国際研究フォーラムなどで構成される。

パリで12万人集客

 日本のアール・ブリュットは、10年ほど前より欧州で紹介されてきた。2010年にパリのアル・サン・ピエール美術館で「アール・ブリュット・ジャポネ」展が開催され12万人を集客、13年には世界最大規模の芸術祭ベネチア・ビエンナーレで、自閉症の芸術家、沢田真一さんの陶芸作品が出展されるなど、確かな足跡を残している。

 一方、日本の障害者による舞台芸術が海外で紹介されるのは稀(まれ)なこと。今回、伝統芸能、ダンス、演劇といった舞台芸術を、まとまった形で海外で紹介する初の試みとなった。その中の一つ、長崎県雲仙市を拠点とする「瑞宝太鼓」は、知的障害者によるプロの和太鼓チーム。邪気を払うような神聖で力強い太鼓の響きに、ナントの観客はたちまちくぎ付けに。息の合った演奏技術に加え、奏者の豊かな表情にも心和らぐ魅力あふれる演奏だ。会場には本イベントのスーパーバイザーであるジャン=マルク・エロー名誉市長の姿もあった。彼は市長時代に町を文化の力で再生させた立役者。家族で演奏を鑑賞し、最後には立ち上がり拍手を送っていた。

■芸術の強みは個性

 瑞宝太鼓のメンバーを率いる社会福祉法人南高愛隣会の田島光浩理事長は「良いものは素直に“ブラボー”と称賛される。まるで映画の世界」と笑う。今回は新しい課題曲に挑戦しながら、2年をかけ準備。障害者の舞台芸術を世界にアピールするお披露目の場であり、「失敗できない」というプレッシャーもあったというが、不安を一瞬で吹き飛ばす好反応である。「障害者の可能性を閉じ込めているのは健常者ではないか。これからは彼らの価値ある作品を提供できる場をもっと作っていければ。芸術の質は健常者と異なるかもしれないが、障害者だからこそ出せる味がある」。思えば芸術は個性こそが大きな強み。障害という個性を生かせるのも、芸術のなせる技だろう。障害者の芸術の可能性に思いを巡らせた。(はやし・みずえ=映画ジャーナリスト)



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2017/11/18.Sat

全盲ミュージシャンも俳優デビュー 障害者と本格舞台「夏の夜の夢」(2017年11月18日配信『産経新聞』)

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ウォルフィー佐野

 障害のあるアーティスト支援で成果を上げた、2012年ロンドン五輪の文化プログラム「アンリミテッド」。日本でも2020年の東京五輪・パラリンピックを控え、「アンリミテッド×ロックカーニバル」を掲げ、さまざまな障害がある俳優が出演するミュージカル「夏の夜の夢」(野崎美子構成・演出)が22日、あうるすぽっと(東京都豊島区)で開幕する。

 せりふのほか、手話やダンス、字幕、生バンド演奏などあらゆる手段でシェークスピアの喜劇を表現する舞台。今作で俳優デビューを果たすのが、米名門バークリー音楽大学でアルトサックスを学び、全盲のミュージシャンとして活躍するウォルフィー佐野(46)。

 「演技だけでなく、衣装のままバンドメンバーとなり、舞台上で虚実を行き来します。視覚障害のある役者は珍しいと思うので、いい挑戦の機会」。出演者23人のうち、聴覚障害や小人症など障害のある俳優は7人。ウォルフィーも点字で台本を覚え、手話も学んで職人役で出演する。

 今作を企画したのは聴覚障害のある女優、大橋ひろえ。「東京パラリンピックは、芸術も注目されるチャンス。障害のある人とない人の壁が取れるきっかけになれば」とさまざまな障害がある人に参加を呼びかけた。目指すは、障害者たちのプロフェッショナルな劇団創設だ。

 26日まで。23、24の両日は音声ガイド、舞台説明会あり(23日は完売)。(電)03・5912・0840。

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2017/11/18.Sat

違っていても一緒がいい(2017年11月18日配信『琉球新報』-「金口木舌」)

 「あなたはなぜ歩けないの?」。電動車いすで生活する伊是名夏子さんは幼い頃、人からよくそう聞かれるのを不思議に思い、逆に「あなたはなぜ歩けるの?」と聞いたという

▼世の中には当然、歩ける人もいるし、歩けない人もいる。しかし、車いす利用者と接する機会が少ないと、無意識のうちに歩ける人だけを基準に物事を考えてしまうのかもしれない

▼11日、伊是名さんのゆんたく会に参加した。「違いを受け止めることは大事だ。一方、価値観が同じだと安心する」という参加者の意見に、伊是名さんは「『みんな違ってみんないい』というが、違う人の存在は当たり前になっていない」と指摘した

▼「緊急時、人と違うのはいやだと思ってしまう」とも語った。東日本大震災の時、エレベーターが止まり、障がい者は独りで避難できなかった。健常者は階段やはしごを使って避難することができた

▼健常者は、頼れるものが多い。依存できる選択肢がたくさんあって、自立できている。伊是名さんは「障がい者も依存先を増やしたい。違っていても、みんなと一緒がいい」と強調した

▼誰でもできないことはあるし、手助けを必要としている。みんなが使いやすい、頼りやすいのはどんなものか。みんなで一緒に歩いていくためにどうすればいいのか。そこから考えることが、生きやすい社会につながる。

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骨形成不全症のため電動車いすで生活しながら2人の子育てに奮闘している伊是名さん



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2017/11/18.Sat

マラソン聴覚障害に「配慮」を 体験を基にウエア考案(2017年11月17日配信『神戸新聞』)

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背中に後続のランナーに向けたメッセージが書かれたウエアを着る黒川大樹さん=11日午前、京都市

 「後ろから声かけられても聞こえません。 ゴメンね! 皆頑張ろう!」。19日開催の第7回神戸マラソン(神戸新聞社など共催)に向けて練習する大阪府高槻市の同市職員黒川大樹さん(28)の背中に“明示”されている。胸には「聴覚障害」の文字。音が聞こえないことを周辺のランナーらに知らせるため、自ら考案したウエアを着て、29回目のフルマラソンに臨む。(阪口真平)

 黒川さんは2010年に初めてフルマラソンを完走し、これまでに28回完走した。ベストタイムは3時間7分26秒。100キロのウルトラマラソンを2回走破した経験もある。

 補聴器を着ければ会話はできる。ただランニング中は、汗をかく上、風を切る音が耳障りで補聴器は着用しない。大会には雑音を遮断するためのイヤホンを着けて出場している。

 ウエアを作るきっかけは、14年に出場した北海道マラソン。道幅が狭くなっていた33キロ地点で、後ろから追い抜こうとしてきたランナーが黒川さんの右肩にぶつかった。激しく転倒し、左膝から出血。なんとかゴールはしたが、なぜぶつかられたのかが分からずに腹が立った。

 しばらく考えて思い至った状況はこうだ。後ろのランナーから「道を空けてほしい」と声を掛けられたにもかかわらず、自分はそのままだった。当然空くはずの進路に後ろのランナーが進み、ぶつかった-。周囲の人は見た目で聴覚障害者であると分からないのが原因と判断。ウエアで周辺のランナーに知らせる必要性を感じた。

 参考にしたのは視覚障害者が着用する「視覚障害」と書かれたウエア。誰の目にも分かりやすい。背中にはけがの経験から、呼び掛けの言葉を書いた。

 背中の言葉が思わぬ効果も生んだ。追い抜くランナーが手話で「頑張ろう」と応じてくれることがある。「大きな力になる」。楽しみも増えた。

 周囲の足音が聞こえないため、急な進路変更や給水時の割り込みなどに遭うと肝を冷やす。「これらは全てのランナーにも通じるマナー。私をきっかけに少しずつ変わってくれればうれしい」。ウエアの普及と周知も目指し、自らが広告塔になって走る。



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2017/11/18.Sat

耳が聞こえなくても格闘技の王者になれる、郷州が伝えたいメッセージ(2017年11月16日配信『イーファイト 』)

 毎月イーファイトが取材した大会の中から決める格闘技月間ベストファイター賞。2017年10月のベストファイターは、10月1日に後楽園ホールで無敗の王者・安保璃紅を破りKrush -60kg王座を奪取した郷州征宜に決定!

選考理由
1、「無敗の王者・安保璃紅にダウンを奪って勝利」
2、「難聴のハンディを乗り越えてのKrush王座奪取」
3、「同じハンディを持つ人たちに勇気と希望を与えた」

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